3年間続いている腰の両側の痛み
今回は、腰の左右両側に痛みがあり、約3年間その症状が続いている80代女性の施術例をご紹介します。
腰痛というと、痛みの強い場所に目が向きがちですが、当院では背骨の土台となる仙骨から腰椎、胸椎へと、体の状態を確認していきます。
今回の方も、仙骨や背骨の状態を触診するとともに、体を左右に回す動きや、寝た姿勢での体側の動きなどを確認しました。
その結果、仙骨には右方向への斜転と捻転が見られ、腰椎下部から上の背骨にも右方向への傾きや捻転が確認されました。
右への捻転が強いのに、左へ回す方が動きやすい
今回、特に注目したのは、背骨の捻転と実際の体の動きの関係です。
触診では、背骨に右方向への捻転が強く見られました。
ところが、体を左右に回転させる動作を確認すると、右方向よりも左方向の方が動きやすい状態でした。
背骨に右捻転があるからといって、必ずしも右方向へ回しやすいとは限りません。
筋肉の緊張や関節の動き、長年の姿勢の癖など、さまざまな要素が関係している可能性があります。
そのため、当院では触診による確認だけでなく、実際に体を動かした際の左右差も大切にしています。
仰向けでの体側伸ばしで見られた特徴
続いて、寝た姿勢で体側を伸ばす運動を行いました。
今回の方は、体を上から見たときと、仰向けで見たときでは、C字状の曲がり方の見え方が変わります。
仰向け(仰臥位)で確認すると、体はC字状の姿勢を取りやすい状態でした。
これは、ご本人が普段から取りやすい姿勢の一つと考えられます。
しかし、仰向けで体側を伸ばす運動を行うと、背骨の右捻転が弱まるような変化が見られました。
具体的には、右腰が少し浮いて見えるような動きが確認されました。
今回の運動では、その動きを参考にしながら、無理のない範囲で体側を伸ばしていきました。
なお、見た目の動きだけで背骨の捻転が解消されたと断定することはできませんが、運動による体の反応を知るうえで、一つの参考になると考えています。
仙骨の右斜転と腰椎の傾きへの施術
今回の施術では、まず背骨の土台となる仙骨から状態を整えていきました。
仙骨には右方向への斜転と捻転が見られたため、体の反応を確認しながら調整を行いました。
続いて、腰椎下部から右方向へ傾いている部分に着目し、背骨の状態に合わせた矯正を進めました。
さらに、背骨に沿って位置する多裂筋などの筋肉をゆるめ、背骨周辺の緊張を和らげることを目指しました。
多裂筋は、背骨の細かな動きや安定性に関わる筋肉です。
その後、背骨の右側から左側への調整を行い、最後に右捻転に対する矯正を実施しました。
ご高齢の方でもあるため、強い刺激を加えるのではなく、体の状態を確認しながら無理のない範囲で施術を進めました。
施術後の変化|仙骨は中心へ、背骨の捻転も軽減
施術後に再び体の状態を確認すると、仙骨は触診上、中心に整った状態になっていました。
また、背骨の右捻転も、施術前と比べて弱まった状態が確認されました。
ご本人も、腰の痛みが少し軽くなったように感じられたとのことでした。
ただし、施術によってその場で変化が見られても、それが長期間維持されるとは限りません。
今回の方は、体を支える筋力が十分ではないと考えられるため、施術後の状態を維持するうえでも、筋力や日常の体の使い方を確認していく必要があります。
左方向への回旋運動で、体を支える力を育てる
今回の施術では、最後に左方向への回旋運動も取り入れました。
ご高齢のため、無理に大きく体をねじるのではなく、私が軽く抵抗を加えながら、左方向へ体を回す筋肉を働かせる運動です。
単に体を伸ばすだけでなく、自分の筋肉を使って動かすことも大切にしています。
特に今回のように、背骨の捻転や左右の動きに特徴が見られる場合は、無理のない範囲で必要な筋肉を働かせ、体を支える力を養っていくことが重要だと考えています。
ただし、筋力トレーニングだけで背骨の捻転や仙骨の傾きが再発しなくなるわけではありません。
今後も体の状態を確認しながら、運動の方向や強さを調整していく必要があります。
院長の考察|施術で整え、運動で支える
今回の症例で改めて感じたのは、施術による調整と筋力を養う運動の両方が大切だということです。
仙骨の右斜転や背骨の右捻転が確認され、施術後には触診上の状態に変化が見られました。
一方で、体を支える筋力が不足している場合、日常生活の姿勢や動作によって、再び同じような状態が見られる可能性も考えられます。
当院が取り入れている背骨コンディショニングでは、仙骨や背骨の状態を整える施術だけでなく、ご自身で体を動かし、筋力を養うことも大切にしています。
私は、運動で改善を目指せるものは、できるだけご自身の運動によって良くしていくことが理想だと考えています。
特に高齢の方の場合、筋力を維持することは、立つ、歩く、起き上がるといった日常生活の動作を支えるうえでも重要です。
もちろん、年齢や体の状態に合わせた運動が必要であり、無理な運動は避けなければなりません。
施術によって一時的に痛みが軽くなったとしても、それだけで終わるのではなく、今後も自分で体を支えられるようになること。
「施術で整え、運動で支え、自分で体を管理できるようになる」
これが、背骨整体院 堀内の大切にしている考え方です。
今後も、ご本人の体の状態や痛みの変化を確認しながら、無理のない施術と運動指導を続けていきたいと思います。
長く続く腰痛でお悩みの方へ
背骨整体院 堀内では、仙骨や背骨の状態、関節の動き、筋肉の働きなどを確認しながら、一人ひとりに合わせた施術とセルフケアを行っています。
慢性的な腰痛や、姿勢・体の動かしにくさでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
※施術による変化には個人差があります。本記事は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。触診や姿勢の確認だけで腰痛の原因を特定できるものではありません。長期間続く腰痛については、整形外科など医療機関での評価も大切です。

ご予約・ご相談はこちら
ご予約や施術についてのご相談は、LINE・電話・メールから受け付けています。
ご都合のよい方法で、お気軽にご連絡ください。

ラインでご相談
QRコードを読み取るか、
ボタンからLINEでご相談ください。
電話
お急ぎの方はこちら
(堀内まで)
営業時間 9:00〜19:00
「当院はマンツーマンで施術を行っているため、施術中はお電話に出られないことが多くございます。 お電話をいただいた際は、後ほどこちらから折り返しご連絡いたします。
メールでのご相談
内容をゆっくり伝えたい方へ
営業時間外のお問い合わせにもご利用いただけます。
