来院時のお悩み
今回ご紹介するのは、背骨が右側へ張り出すようなC字状の側弯が見られ、右側の背中の痛みを気にされていた方の施術例です。
ご本人が特につらいと感じていたのは、背骨の見た目の曲がりそのものではなく、
「右側の背中が痛い」
という症状でした。
側弯というと、背骨が左右どちらへ曲がっているかに目が向きやすいのですが、当院では背骨だけを見るのではなく、その土台となる仙骨や骨盤、さらに背骨のねじれ、左右の動き、筋力なども一緒に確認していきます。
身体の状態を確認
身体全体を確認していくと、まず背骨の一番下にある仙骨に、右側へ傾くような左右差が見られました。
その仙骨の状態に続くように、腰椎も右方向へ偏り、腰椎から胸椎にかけては横方向への曲がりだけではなく、背骨そのもののねじれも確認できました。
さらに上へたどると、胸椎付近からは反対方向へバランスを取るような動きがあり、首の近くでは再び右方向へ戻りながら、最終的には顔を正面へ向けています。
身体は、どこか一か所に傾きやねじれがあっても、そのままでは日常生活を送りにくいため、別の場所でバランスを取ろうとすることがあります。
今回も、
・仙骨の傾き
・腰椎の右方向への偏り
・背骨のねじれ
・胸椎から頸椎にかけてのバランスを取る
といった複数の要素が組み合わさって、現在の姿勢をつくっているように見られました。
右側の背中の痛みと背骨のねじれ
今回もう一つ確認したのが、背骨のねじれが見られる方向と、ご本人が痛みを感じている場所との関係です。
ご本人は右側の背中に痛みを感じており、身体を確認すると、腰椎から胸椎付近にも右側への偏りやねじれが見られました。
背骨整体院 堀内では、身体を見る一つの考え方として「神経牽引理論」を参考にしています。
これは、背骨の傾きやねじれなどによって、神経の通り道にも機械的な負担が加わる可能性があるという考え方です。
今回の場合、
「背骨の右側への偏りやねじれが見られる」
という身体の状態と、
「右側の背中が痛い」
というご本人の訴えが同じ側に見られました。
もちろん、右側の背中が痛いからといって、背骨のねじれだけが原因だと判断することはできません。
側弯があっても痛みのない方もいますし、筋肉や関節、日常生活での身体の使い方など、痛みにはさまざまな要因が関係します。
そのため今回は、背骨の状態と痛みの場所が一致していることも一つの情報として捉えながら、施術を進めていきました。
施術は土台となる仙骨から
施術では、最初から曲がっている背骨を強く動かすことはしていません。
まずは仙骨や股関節周囲を動かす体操から始め、身体全体を緩めていきました。
関節や筋肉が硬くなった状態のまま背骨を動かそうとすると、身体が抵抗しやすくなることがあります。
そのため、最初に無理のない範囲で身体を動かし、関節や筋肉の状態を確認してから施術へ進みます。
その後、右側へ傾くような状態が見られた仙骨を確認しながら、中央へ近づく方向へ調整していきました。
当院では、背骨を見るうえで仙骨を重要なポイントの一つと考えています。
仙骨は背骨の一番下に位置し、その上に腰椎、胸椎、頸椎と背骨が続いているためです。
土台となる仙骨の状態を確認したうえで、腰椎、胸椎へと順番に状態を見ていきました。
腰椎には右方向への偏りとねじれが見られたため、背骨の突出や左右差を確認しながら、無理のない範囲で中央へ近づく方向へ調整しました
側屈と捻転から分かった左右差
施術の前後では、背骨を触って確認するだけではなく、実際に身体を動かしていただくことも大切にしています。
今回は座った状態で、
・身体を左右へ倒す「側屈」
・身体を左右へねじる「捻転」
を確認しました。
すると、見た目の側弯だけから想像した状態とは少し異なる反応が見られました。
右側へ張り出すような側弯がある一方で、実際には側弯とは反対方向へ身体を倒すほうが比較的動かしやすい状態でした。
また、捻転についても、背骨がねじれている方向とは反対側へ動かすほうが比較的スムーズでした。
側弯では、見た目だけから
「こちら側が硬い」
「こちら側が弱い」
と決めることはできません。
実際に身体を動かしてみることで、
・どちらへ動かしやすいのか
・どちらへ動かしにくいのか
・左右の筋肉の張りはどう違うのか
・どの動作で痛みが出るのか
といった、その方特有の身体の状態が見えてきます。
今回も、こうした実際の動きを今後の施術や運動指導を考えるうえでの重要な情報としました。
筋力トレーニング後に痛みが出たため内容を再検討
側弯が見られる方の場合、筋力の左右差も確認していきます。
今回、初めは背骨が張り出している側の筋力が弱くなっている可能性も考え、軽い筋力トレーニングを行いました。
しかし後日、
「運動した後に痛みが出ました」
というご報告がありました。
このような身体の反応も、施術を進めるうえでは大切な情報です。
筋力トレーニング後に痛みが出たからといって、その側を鍛えること自体が必ずしも間違っていたとは限りません。
負荷が強かった可能性や、その時点の身体にはまだ合っていなかった可能性なども考えられます。
ただし、痛みが出ている以上、同じ運動をそのまま続けるのではなく、一度内容を見直す必要があります。
そこで今後は、反対側の筋力や張りについても改めて確認し、
・左右の筋力
・筋肉の張り
・側屈や捻転のしやすさ
・痛みの出方
・運動後の身体の反応
を見ながら、その方に合った運動方法を検討していく予定です。
側弯があるからといって、
「凸側を鍛えればよい」
「凹側を鍛えればよい」
と一律に決めるのではなく、その方の身体を実際に確認しながら運動を選ぶことが大切だと考えています。
今後の施術方針
今回のケースでは、一度の施術だけで身体の状態を判断するのではなく、継続して変化を確認していくことが必要だと考えています。
特に今後は、
・仙骨の傾きや動き
・腰椎から胸椎にかけての偏りやねじれ
・右背部痛の変化
・左右への側屈や捻転
・左右の筋力差
・運動後の身体の反応
などを確認しながら施術を進めていきます。
身体は必ずしも教科書通りに動くわけではありません。
見た目では硬そうに見える側が実際には動かしやすかったり、良いと思って行った運動に対して痛みが出たりすることもあります。
そのような身体からの反応を一つずつ確認しながら、施術やセルフケアの方法を調整していくことが大切です。
側弯が気になる方へ
側弯にはさまざまなタイプや程度があります。
成長期からの側弯、加齢に伴って見られる側弯、姿勢や身体の左右差が関係しているものなど、背景も一人ひとり異なります。
また、強い痛みやしびれ、筋力低下などがある場合や、側弯の程度によっては、整形外科など医療機関での診察や経過観察が必要になることがあります。
背骨整体院 堀内では、必要に応じて医療機関での診察を大切にしながら、
「どちらへ動きやすいのか」
「どこに痛みが出ているのか」
「仙骨や背骨にどのような左右差があるのか」
「筋力にどのような差があるのか」
といった身体の状態を確認し、その方に合った施術や運動方法を考えていきます。
背骨の曲がりだけを見るのではなく、仙骨から頸椎まで身体全体のつながりを確認すること。
そして、実際の動きやご本人の感覚を確認しながら、その都度方法を調整していくことを大切にしています。
※施術による感じ方や身体の変化には個人差があります。強い痛みやしびれ、急な症状の変化などがある場合には、まずは、医療機関へご相談ください。

ご予約・ご相談はこちら
ご予約や施術についてのご相談は、LINE・電話・メールから受け付けています。
ご都合のよい方法で、お気軽にご連絡ください。

ラインでご相談
QRコードを読み取るか、
ボタンからLINEでご相談ください。
電話
お急ぎの方はこちら
(堀内まで)
営業時間 9:00〜19:00
「当院はマンツーマンで施術を行っているため、施術中はお電話に出られないことが多くございます。 お電話をいただいた際は、後ほどこちらから折り返しご連絡いたします。
メールでのご相談
内容をゆっくり伝えたい方へ
営業時間外のお問い合わせにもご利用いただけます。

